印章・ゴム印・印判用品専門店 西キ堂web-shop

落款印の作り方2

1,面すり

  • 面すり1
  • 印材の表面は最初はざらざらで平滑でないので、まず荒めのサンドペーパー(120番ぐらい)ですり、平らにします。この写真ではサンドペーパーをベニヤ板に貼っていますが、平滑な机の上であれば紙のままでもかまいません。
  • 面すり2
  • 次に240番ぐらいのサンドペーパーですり、荒いペーパーでついた傷がなくなるようにします。
  • 面すり3
  • 次に細かい耐水ペーパー(1500番ぐらい)に水をつけ、表面をさらに平滑に、ピカピカにします。

2,朱うち

  • 表面に朱墨を均一に塗ります。

3,字入れ

字入れの方法は、直接書く方法や、コピーを使用する方法がありますが、ここでは雁皮紙に墨で書いて水で転写する方法を説明します。
  • ドラゴンへの道
  • 彫りたいと思うようにデザインを書きます。
  • 雁皮を置く
  • 上に雁皮紙(がんぴし)を置き、セロテープで固定します。
  • 墨でなぞって雁皮紙に書き写します。
  • 印材に雁皮紙をのせる
  • 印材の上に雁皮紙を裏向きに置き、位置をあわせてセロテープなどで固定します。その上から水を数滴たらし、全体に水がしみわたるようにします。あまりベチャベチャにはしない方がよいです。
  • 棒でこする
  • 上にティッシュをかぶせ、ボール紙をあてて先の丸い棒でまんべんなくこすります。
  • 印材に転写後
  • まだ濡れているうちに雁皮紙をそっとはがします。乾いてからはがすと、きれいにつかなかったり、下に塗った朱墨がはがれたりします。そのタイミングは、何度か失敗しながらつかむしかありません。
  • 転写をくっきりとさせる
  • 転写の薄いところは墨で書き足します

4,彫刻

  • 引き彫り
  • 篆刻台にはさみ、鉄筆(印刀)で彫ります。
    手前に引きながら彫る引き彫りです。
    細かくコントロールできるので、この方が彫りやすいです。
  • 押し彫り
  • 向こう側へ押しながら彫る押し彫りです。場合によってはやりますが、刀がすべって突き抜けたり、変な方向へ行ったりするので、たまにしかしません。

完成

  • 彫刻が終わりました。
  • 猛龍過江1
  • 捺印してみます。
    もっと細くした方がいいところは削ります。彫りが浅くて朱が付いているところは深くします。
  • 猛龍過江1
  • 何度か修正して完成です。